聴覚障害者のコミュニケーションを支援するアプリケーション

「こえとら」のiPad版を公開

~ 見やすさ、操作性が向上し、より使いやすく便利に ~

株式会社フィート(代表取締役:奥山 美雪)は、聴覚障害者等が困難を抱えていた健聴者とのコミュニケーションを手話や筆談を用いることなく実現する、聴覚障害者支援アプリケーション「こえとら」iPad版の提供を開始しました。

「こえとら」は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:徳田 英幸)が高精度音声認識技術、及び、高品質音声合成技術をベースに、スマートフォン向けに開発したアプリケーションです。株式会社フィートはNICTから技術移転を受け、これまでにiOS版、Android版を提供してまいりました。この度、iPad版を追加することで、文字と操作ボタンの大型化、及び、50音キーボード入力が可能になり、文字の見やすさ、操作性の向上など、より使いやすく便利になりました。

株式会社フィートは、「こえとら」iPad版の提供により、操作性の向上のみならず、窓口、公共施設など利用場所が広がることにより、聴覚障害者にとって、生活の質が向上することを期待しています。


 

【背景】

「こえとら」は、NICTが研究開発に取り組んでいる“音声”を“文字”に変換する高精度音声認識技術、及び、“文字”を“音声”に変換する高品質音声合成技術をベースに、スマートフォン向けに開発されたアプリケーションです。株式会社フィートはNICTから技術移転を受け、これまでにiOS版、及び、Android版を提供してまいりました。さらに、英語版として「KoeTra」(iOS版)が配信されています。「こえとら」は、2018年3月末でダウンロード総数は約6.0万DLを達成しました。

 

【「こえとら」について】

「こえとら」スマートフォン版は、聴覚障害者等にとって携帯性や利便性の高さにより屋内の利用に限らず屋外活動範囲が広がるなど、日常生活のコミュニケーションにおいて聴覚障害者とその家族などで広く活用されています。

一方、「こえとら」スマートフォン版では、小さな文字の読み取りが難しいことや、その拡大操作、及び、テキスト入力が不慣れなどの理由により、ご利用は難しい場合がありました。また、聴覚障害者と健聴者との距離が近い位置でのコミュニケーションに適していたなど、ご利用の範囲が限定的でした。

そこで、画面サイズが大きい「こえとら」iPad版をラインアップに加え、文字と操作ボタンの大型化、及び、50音キーボード入力に対応することで、文字の見やすさ、操作性が向上し、より使いやすく便利になりました。さらに、タブレットを利用することで、聴覚障害者と健聴者との距離が離れた受付窓口、公共施設での「こえとら」の使いやすさが向上しました。

 

【協賛について】

「こえとら」は、2018年4月現在、電気通信分野における障害者支援を目的として、総務省のご協力、及び、通信事業者5社*1の協賛により、無料で提供しています。

(*1)通信事業者5社:株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社

 

【「こえとら」のご利用にあたって】

▶ サポートページ:http://www.koetra.jp/index.html

 

・iPadは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

・iOSは、Cisco の米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。

・Androidは、Google Inc.の商標又は登録商標です。

 

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